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子供がインターネットで自由に世界を広げていくために~Yahoo!きっずの検索エンジン

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Yahoo!検索ガイドでは、Yahoo!検索にかかわるさまざまな情報をご紹介していますが、Yahoo! JAPANにはYahoo!検索とそのルーツであるYahoo!カテゴリのほかに、もうひとつ独自の検索エンジンが存在しています。それがYahoo!きっずの検索エンジンです。

Yahoo!きっずの検索エンジンは、Yahoo!検索ともYahoo!カテゴリとも異なる独自のものです。それはどのようなものを目指して運営されているのでしょうか? 今回は、企画のIさん、デザイナーのUさん、編集のOさんに話を聞いてみました。

Yahoo!きっずは子供向けですが、ぜひお子さんをお持ちの保護者の皆さんもご覧ください。

――Yahoo!きっずの検索エンジンはどのように運営されているのでしょうか?
Oさん 子供たちが安心・安全、そして楽しく使えるサイトを選んで、人の手によって登録しています。Yahoo! JAPANのサービスでも、外部のアダルト情報などが混ざる可能性があるサービスは優先的に表示するのは避けています。

――Yahoo!きっずで「Yahoo! JAPAN」と検索してもYahoo! JAPANのトップページが表示されず、Yahoo!きっずが出てくるのはなぜでしょうか?
Iさん 基本的にYahoo! JAPANは大人向けに編集されていたり、タイムライン表示で見る人によって内容が変わったりしますが、その中には子供に積極的にお見せしない方がいいものが出てくる可能性もあります。Yahoo! JAPANであっても例外ではなく、インターネットの数あるサービスの中のひとつとして取り扱いを判断しています。

――ほかに編集方針としてはどんなものがあるでしょうか?
Oさん アダルトサイトやキャッシングサイトへのリンクがあるとNGにしています。古い学校のサイトでは、カウンターにアダルトサイトへのリンクがあることもありますが、そういうサイトは登録していません。また、サイトの中身は良くても、子供が見て理解できるかどうかは意識しています。運営元がどこかも重要で、信頼性が高ければサイトの中身も信憑性(しんぴょうせい)が高いと考えています。個人のサイトは主観が入る可能性があるので、あまり登録していないです。個人のサイトでも、中立性と正確性があれば登録しています。去年、教科書が改訂されたので、私たち編集が教科書を1から見て、1年かけて対応しました。学校授業の中で行われる「調べ学習」では、教科書に出てきた言葉を子供たちが調べるので、対応できるようにしています。

――調べ学習関連以外では、どんなサイトを登録しているのでしょうか?
Oさん 子供たちのトレンドや要望、時期ごとのニーズにも対応しています。ドラマやアニメのサイトも登録していますし、宿題や長期の休みに関連したサイトも登録しています。

――宿題や長期の休みに関連したサイトとはどんなものなのでしょうか?
Oさん 今の時期ですと、自由研究や工作、読書感想文に関するサイトなど、夏休みの宿題関連のサイトですね。主なものとしては企業によるサイトがあります。飲料メーカーですと、水を使った自由研究についてのサイトを公開していたり、教材出版社では、自由研究の総合情報のサイトを提供したりしています。

――子供が見て安全かどうかを第一に考えて運営していますが、不満が寄せられることはないでしょうか?
Oさん ゲーム実況の動画がなぜ出てこないのかと言われることもありますね。でも、そうしたニーズよりも、子供が1人で使っても安心できて危険がない状況を実現することを意識しています。インターネットの情報が安全なのか、本当なのか、まだ判断できない子供でもインターネットの楽しさがわかるようにすることを目指しています。

――UI(ユーザインタフェース)の面で意識していることはあるでしょうか?
Uさん 検索窓の隣にソフトキーボードがあって、かな入力ができるんです。Yahoo!きっずは小学4年生以上がコアユーザーですが、まだアルファベットを習っていない子供たちのために、かなツールを採用しているのが特徴です。Yahoo!きっずは2016年3月にリニューアルしたのですが、目的のひとつはタブレットでの利用を意識することでした。調べ学習では、パソコン教室のパソコンが使われていることがまだまだ多いのですが、文部科学省の方針では、2020年に児童1人1台タブレットPCを導入することになっています。そのため、タブレットサイズのデバイスからでも見やすいように、フォントやボタンのサイズを変えました。

――検索結果の出し方は、どういうシステムになっているのでしょうか?
Iさん 登録サイトの検索のほかに、登録サイトの中のページの検索も提供しています。ページ検索は、登録サイトの中をクロールして、ヒットしたものにフィルタリングをかけてから表示しています。サイトを登録する時点で目視は行っていますが、階層の深い全てのページを確認できるわけではないので、二重の配慮をおこなっています。

――子供向けの検索エンジンは他社も提供していますが、Yahoo!きっずの違いはどこでしょうか?
Iさん 他社では、大人向けの検索結果にフィルタリングをかけて表示しているところが多いです。Yahoo!きっずは、編集が確認して安全だと判定したサイトのホワイトリストを持っています。ホワイトリストを持っていて、かつその中身全てにフィルタリングをかけているので、安全性が高いですね。また、検索結果では子供が理解しやすい文章でサイトを紹介しているので、「子どもが1人で使うことができる」と、学校の先生に高く評価していただいています。そのほかにも、日本のサイトだけにこだわらず、海外のサイトを登録することもあります。たとえば、プログラミング関連では、海外にたくさんいい教材のサイトがあるんですよ。小学生の習い事でプログラミングが人気だったり、小学生のうちからプログラミングを体験する必要性が多方面で話題になっていたりするので、ニーズを拾うという点で、世の中のトレンドも意識して総合的な判断を心がけています。子供の間ではやっているもの、大人が教えたいものなど、子供を取り巻く環境も意識していますね。

――子供たちの声はどのような形で聞いているのでしょうか?
Iさん Yahoo!きっず上で回答できるアンケートも用意していますが、小学校でインターネットについての出張授業を行わせていただいたり、インターネットを使う授業の見学をさせていただいたり、子供がいる現場に行くようにしています。また、子供たちと対話しながら、インターネットを使うにはどんなことが大事かを一緒に考えるワークショップも実施しています。ほかにも、検索だけではなくサービスの改修を行うときには、事前にユーザーテストを行っています。子供たちにプロトタイプのYahoo!きっずの使ってもらい、感想を聞いたり操作性を見たりしますね。

――最近Yahoo!きっずで検索されているワードには何か傾向はあるでしょうか?
Oさん 子供たちはトレンドに敏感で、日本で配信が始まってすぐに「ポケモンGO」が検索されていました。ユーチューバーも人気で、ヒカキンさんやはじめしゃちょーさんのお名前も検索されています。8月の中旬からは、「自由研究 1日」など、短期でできる自由研究を探していますね(笑)。教科書関連だと、5月から「米」が徐々に増えて、秋になると「ルイ・ブライユ」や「盲導犬」など福祉系のワードが増えます。

――ル、ルイ・ブライユ? 誰ですか?
Oさん 大人は知らないんです(笑)。国語の教科書に出てきて、2015年は年間1位でした。

――ほかに意外なものってあるでしょうか?
Iさん 今、「マインクラフト」が小学生に人気なんです。2014年の夏はまだ下位だったのに、徐々に上がってきて、一年近くベスト10位内に入っています。子供たちの間ではやると上位に出てくるのも特徴ですね。

――Yahoo!きっずが保護者の皆さんに伝えたいのはどんなことでしょうか?
Iさん 子供がインターネットを使うときに、どのサイトが危ないかや、どんなトラブルが実例としてあるかを、大人でも完全に理解し尽くすことは難しいと思います。いきなり大人と同じものを利用させるのでもなく、逆に「危ないから使わせない」というのでもなく、子供がインターネットで自由に世界を広げていくにはいい方法がありますよ、とお伝えしたいです。Yahoo!きっずは、まず安全な上で、子供たち自身が内容を理解できて、彼らのトレンドに合わせて内容も変化を続けています。

――今後のYahoo!きっずの目標を教えてください。
Iさん 人の手を使っていいサイトを収集していくことや、トレンドも取り入れて更新していくことは変わりません。でも、検索結果画面をどう見せていくかは進化していく予定です。子供向けの検索が進化していくのを楽しみにしていただきたいです。

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