みなさーん! 夏ですよ! 夏ーー!! 満喫してますかーー!! そしてその前に、宿題やったかーー!!
子どものころ、海だプールだお祭りだってな具合で夏休みを思いっきりエンジョイしていた僕たち。その頭を悩ませ続けた存在が「夏休みの宿題」なわけです。
8月31日に古新聞を引っ張り出して、天気予報とつじつまを合わせながら絵日記を一気に書いた、なんて記憶がある人も多いはず。
テーマは自由研究
その中でも、自由研究は「何していいかわかんねぇよ......」と途方に暮れてしまうもの。アサガオの観察をしようと思いきや三日で枯らしてしまったことや、発泡スチロールで船を作ったものの学校へ持って行くときに転んで大破させてしまった苦い思い出がよみがえります......。
あのころに、今の知能とインターネットがあれば、もっとマシなものを作ったのに......!
というわけで、本日は「夏休みの自由研究」と称して定番のペットボトル工作にチャレンジしたいと思います! 検索を駆使して、自由研究をしてみよう! 32歳のおっさん(僕)が、いい歳こいてなんで自由研究しなきゃいけないのかはサッパリわからないけど!
ペットボトル工作のあれこれ
そんなわけで、まずは何を作るかを決めよう!
「ペットボトル 工作」で画像検索すると、いろいろ出てくるぞ!
ロケットに車に飛行機......。やはり、身近なペットボトルという材料はたくさんの工作に使われているみたいです。でも、どうせやるなら派手な方がいいなぁ、と散々に悩みます。
巨大ロボットでも作るか......、いやでもずっと室内で撮影していても味気ないし......。
アート作品とかもいいかもな......、でもアートネタは一度やったし......。
どうせやるなら夏っぽいものがいいか......、川とか海とか......?
あ! それだ!!
ペットボトルで船を作って、川を下って海を目指そう!!
材料を集める
そんなわけで、まずは材料の確保。ペットボトルの入手法を検索してみよう。
Yahoo!知恵袋で「ペットボトル 欲しい」と検索
ふむふむ。スーパーでリサイクルしているところへ相談すれば、分けてもらえるケースもあるみたいだ。さっそくスーパーへ電話して相談してみよう!
ヨッピー「そんなわけで、自由研究の材料としてペットボトルを集めてまして......。ええ。子どもの夏休みの宿題でしてね」
まさか、自分用だとは言えない。しかしながら、電話をかけて聞いてみたスーパーでは、集めたペットボトルは早々に潰して保管しているらしく、きれいな状態のペットボトルはないとのこと......。
渋々、空のペットボトルを販売しているところがないか調べてみる。
「ペットボトル 販売」で検索すると、結構出てきた!
飲み物を大量に買って空のペットボトルを量産するのも大変なので、通販サイトで2リットルのペットボトルを大量に買う。
とんでもない量のペットボトルが届いた
そして届いたのがこれ。2リットル×70本というとんでもない量
今回は、この大量のペットボトルを使っていかだを作り、多摩川から海を目指すわけであります。「何言ってんだコイツはバカか」と思う人が多数おられるかもしれませんが、ペットボトルで作るいかだは割とメジャーなのか、検索にかけると結構ヒットします。
検索を駆使していかだ作り
「ペットボトル いかだ」で検索すると、作り方もすぐに出てくる
まあ、流石に海を目指そうとしている人はあんまりいませんでしたが、唯一いた人も多摩川の増水で断念。ここは僕が意志を引き継いで(?)見事海に出向きたいところですね!
箱からペッドボトルを出した図
まずは、こうやってペットボトルの口と口を布テープで固定
同じものを大量に作る。35セット
口と口をつなげたものを2つセットにして、布テープで固定
できたものをさらにつなげて、どんどん巨大化させてゆく
最終的にはこうなる。現代アートの作品っぽくなった
そして、上から滑り止めのバスマットを敷いて、布テープで固定
検索で出てきたページによると「左右のバランス取りが難しい」とのことだったので、余ったペットボトルを左右に据え付けてバランスを強化。これで、ぺットボトルいかだの完成だーーーー!!
【使ったペットボトル】2リットル×70本
【その他材料】バスマット、布テープ25m×2巻
作業時間は3時間程度でしょうか。思ったよりサクサク完成! しかしながら、こんなもんで本当に海に行けるのか......?
「ペットボトル いかだ」で動画検索したものを見る限り、なんとかなりそうな気もするが......
いざ、多摩川へ
多摩川の河川敷に着いた
これがオールがわり
「方向転換や進路調整を考えたらオールはどう考えても必要」と思い探したのですが、オール単体ではなかなか売っていなかったため、お風呂のお湯をかき混ぜる棒を代用しました。完全に川を舐めてる。
出港準備
海を目指しながらも記事作成のために撮影する必要があるので、手持ちのiPhoneやバッテリー、財布など、大事なものをジップロックで封印。写真を撮る時だけ取り出す作戦に。
大丈夫かな......。まあ、沈没しない限りは大丈夫なはず......!
準備完了!!
Twitterでも実況してみる。
周囲の反応はいかに!?
僭越ながら私があなたの妻ならやめてといいます。
軽装備過ぎる...
なんか、めちゃめちゃ心配されています。大丈夫か本当に!
いよいよペットボトルいかだ、出航!!
お
おおお!
おおおおお!!
浮いたー!! ペットボトルいかだ、完全に成功だーーー!!
でも、バランスめちゃくちゃ悪いーーー!!
気を抜くとすぐに転覆しそうになるので、常に細かくバランスを取るハメに。これは相当腹筋使うぞ......!
では、行ってきまーす!!
ペットボトルいかだは、はたして海へたどり着くのか!?
不安定ないかだの上から
いかだの上からパチリ
そんなわけでなんとか無事に(?)出航。今回のルートについて概説。
こちらが今回のルート。二子橋の下から、河口を目指します。ずっと川を下れば羽田空港に行き着くはずです。
ざっくり20kmくらいの距離なので、「まあ、普通に歩くよりは、ちょっと早いくらいのペースじゃね?」という僕のカンにより、大体時速5kmくらいのペースで計算。4時間程度で河口に着くはず!
Yahoo!地図アプリで、現在地を確認。矢印が現在地
もう、足は完全に川に漬けてしまうことに
足を浮かせているとどうしても安定しないので、川に漬けてしまうことにする。ちなみに、多摩川は東京都心部を流れている川ですので全然きれいではありません。
まあこれも海に出るため! 仕方ない......!
出航を記念して、Twitterにも投稿。
だいぶ序盤で断念すると予想してみる
信じられない...
周囲の反応とは裏腹に、緩やかな流れで、終始順調
......と、思いきや!!
急流だーーー!!
写真では全然急流に見えませんが、マジで流れが早い!! 「ここへ突っ込んだら、100パー転覆する!」と思い、幸いにも足がつく程度の深さだったので、慌てて飛び降りて川原までいかだを引っ張ることに。
しかしながら流れがはやいため、めちゃくちゃ足を取られて歩きづらい! ギャー! サンダルが流されたーー!!
「流石に舐めていたのかもしれん......」と思い直し、川原に一度上がって気合を入れ直すことに。
片方だけ流されてしまったサンダル
腹が減っては戦はできぬ
「いかだの上で優雅に食べよう」と思って買ってきたサンドイッチを引っ張り出して、昼食をとる。とてもじゃないけれど、バランスを取るのに必死で、いかだの上で優雅に食事を......なんて言っている場合じゃない!
念のためにもってきていた、腕につけるタイプの浮き輪も装着
「出航したら、後はいかだの上でぼーっとしてりゃ海に着くだろwwww余裕すぎwwwwww」みたいなノリは完全に間違いでした。これ、めっちゃ大変なんじゃあ......?
気合を入れ直して再度出航
多摩川橋をいかだに乗ったままくぐる
だんだん飽きてきた
最初こそ「優雅で楽しいかもしれんぞ......!」などとのんきに揺られていたのですが、2時間もするとだんだん飽きてきました。
ちなみに、持ってきた「お湯をかき混ぜる棒」は地味に大活躍。方向を変えるときや、流れから少しはずれたいときに漕げば、ゆっくりながらも立派に進むので大変重宝しました。
しかしながら、ずっと細かくバランスを取る必要があるので疲れる......!
矢印の場所が現在地。全然進んでいない
「歩くより少しはやいくらい」という予測は、完全に間違っていた。歩く方がぜんぜんはやい! このままだと、日没までに河口に着かないぞ!
仕方がないので、少しでもペースを上げるべく持ってきたお湯をかきまぜる棒でせっせと漕ぐも、いかだのスピードは上がらない。
エンジン付きのボートが、軽々と僕を追い抜いてゆく
エンジンかぁ。エンジンはいいよなぁ......。こっちは「お湯をかき混ぜる棒」だもんなぁ。エンジンと棒じゃ勝てるわけないじゃん......。
そのとき、いかだに異変が!
いかだの上で一生懸命漕いでいたせいで、変な力がかかってしまったのか、ペットボトルいかだが真ん中から割れてV字形になってしまった!
これが......。
こうなった。
しかしながら、これによってむしろバランスがよくなった! やったー! ケガの功名ってやつでしょうか。細かくバランス取りする必要がなくなったぞーー!! これで優雅に進める!!
特に何事もなく
ヒマです
出航して3時間。バランス取りをする必要もなく、とにかくヒマです。流れが急なところもなく、ゆーっくりいかだは進んで行くのであります。ちなみに土手をジョギングしてる人には、ガンガン追い抜かれます。やっぱり遅い!
新丸子橋が見えてきた
ゆっくりながらなんとか海には近づいているものの、せまいいかだの上で同じ体勢でずっと座っていたせいで、だんだん腰が痛くなってきました。
伸ばしたい......! 僕は腰を伸ばしたいのだ......!
よーし! 伸ばすぞーー!!
現状、こうなっている体勢を......。
こう、元に戻すことで腰が楽になるのではないか? と思い、川から足を抜いて、いかだに上げてみたところ......。
転覆したーーーーーー!!!! なんなのーーーーーーーーー!!!! 僕がなんか悪いことでもしたーーーーー!? バランスを崩してあっさり転覆!
iPhoneをジップロックに放り込んでおいたおかげで、撮影は続行できたものの、全身がビショ濡れの大惨事に! 多摩川なのに!! きれいな川じゃあないのに!!
とにかく、いったんいかだに登ろう、と思ってじたばたすること数分......。
大破だーーーー!!
思いっきり大破ーーー!! 知らないうちに、いかだに限界が来ていたのかもしれない。よじ登ろうと頑張ったせいで変なところに圧力がかかったのか、連結していたペットボトルがバラバラに外れて無残な姿に......。
布テープで巻いていたところは当初、「意外にしっかりしてるな......」と思うくらいに安定感があったのですが、一部外れたところから連鎖的に破壊され、3時間もかけて作った大作がご覧の有様。布テープの巻きが甘かったのかもしれない。もしくは防水テープを使うべきだったのか......?
なんなのよ、もーーーーー!!!!
渋々いかだを曳航(えいこう)する僕。足がつくところでよかった
今までの苦労は、いったいなんだったんだろう。
3時間もかけていかだを作り、えっちらおっちら運んで意気揚々と出発したのに、ゴールまでまだまだ遠い地点で見事に自爆。
「とりあえず、この状態でも新丸子橋までは行こう」と思い、いかだを抱えたまま泳いでいたのですが、いい加減体力の限界を感じ、岸に上がることにしたのであります。
結局、ルートの半分も行っていない地点で上陸するハメに
丸子橋に先回りして待っていた、同行の加藤に助けを求める。携帯の充電も切れかけていてギリギリの状態であります。
加藤の視点で
加藤「あれ......? ヨッピーさん、この辺にいるはずなんだけど......」
加藤「あれは......? ひょっとして......?」
加藤「いたーーー!!!」
ヨッピー「いや、もうホントひどい目にあったんよ......」
ヨッピー「ペットボトル船はこの有様だし、サンダルは流されるし、川岸で釣りをしていた人からは指差して笑われるし、川の水はドブ臭いし、もう二度とやりたくないわ......」
加藤「ドブ臭いって言いますけど、今まさにヨッピーさんからそのドブの臭いがしてますよ~!! くっさぁ~!!!!」
「ペットボトル船で海を目指す」チャレンジ、失敗!!
もーーー! がんばったのにーーーー!!
いかだは大破、全身ビショ濡れ、サンダルも流されひどい有様。みなさん、無謀なチャレンジはくれぐれもお控えになりますように......。
そんなわけで、今回のまとめーーー!!
・ペットボトルいかだで海を目指すなら、もっと大きな船が必要! 倍くらいのサイズは欲しいぞ!
・ペットボトルを固定するためにはもっとテープをグルグル巻きにすべし!
・いかだの上でバランスを取り続けるのは、めちゃくちゃ疲れる!
・お湯をかき混ぜる棒は、方向転換に意外と使えるぞ!
・誰も得をしないような無茶なチャレンジはやめよう!
オマケ
駅のホームでの1コマ。死ぬほど疲れた。
今回の検索ワード
「ペットボトル 工作」 - Yahoo!検索(画像)
「ペットボトル 欲しい」 - Yahoo!知恵袋
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「ペットボトル いかだ」 - Yahoo!検索(動画)